離床のすすめ

離床のすすめ

こんにちは!!

横浜訪問看護リハビリなるです!!

今回は離床についてのお話をさせていただきます。

離床は大切!寝ていると何が悪いのか?

多くの人がベッドで寝ていると楽だと感じると思います。

しかし寝ている時間が長くなると健康へのさまざまな悪影響がでてしまうようです。

そのため、ベッドから離れる「離床」がとても大切になります。

離床の大切さをお伝えするために、寝ている期間が長いとどのような悪影響があるのかをお話ししましょう。

筋肉への影響

寝たきりになると全身の筋力低下をきたします。

特に「抗重力筋」と呼ばれる体を支える筋肉が優位に低下するようです。

また、これらの「抗重力筋」は身体を持続的に支えるため「遅筋」と呼ばれる筋繊維が多いのですが、寝ている期間が長いと「速筋」へと変性してしまい、身体を支えるのには不利な筋肉になってしまうようです。

そのため良い姿勢の保持が難しくなり、姿勢の悪化もきたします。

骨への影響

人間の骨は、重力の荷重がかかることによって代謝により強さを保っています。

臥床期間が長いと骨はもろく弱いものになってしまいます。

呼吸器への影響

寝ている状態では、おなかの中にある臓器が横隔膜を圧迫し、横隔膜の運動を阻害します。

また、背中側の胸郭が広がりにくくなるため、肺の下側の機能が低下しやすくなります。

肺気量に関しては息を吐いた時の余力が少なくなり、酸素を効率的に取り入れにくくなってしまいます。

そのため、呼吸は浅くなりやすく、かわりに呼吸数が増えてしまいやすいようです。

循環器への影響

寝ている状態だと、起きている状態に比べて体液は上半身に集まります。

すると身体の反応として体液の排出が促進されます。

そのため寝ている状態が続くと、身体の水分が少ない「脱水」状態になりやすいようです。

このような状態で急に起きようとすると「起立性低血圧」となり、急な血圧低下からめまいや失神をひきおこすことがあるので注意が必要です。

消化器への影響

循環器のところで説明したように、寝ている時間が長いと人の身体は体液を排出しようとする反応が出るため、循環する血液の量も減ってしまいます。

その結果「交感神経」と呼ばれる神経が優位になり、交感神経は胃腸の働きを抑えてしまうように働きます。

また、寝た状態では食物が胃腸の中を移動する時間も長引きやすく、食欲の減退や逆流性食道炎の原因にもなります。

精神面への影響

寝ている状態が続くと、精神的なストレスが増加することもわかっています。

うつや神経症などの精神疾患になりやすい傾向もあるようです。

離床は健康への第一歩!

寝ている期間が長いと健康への悪影響が多いことがわかったと思います。

寝たきりになると心身が弱くなり、弱くなるとなお起きれなくなるという悪い循環に陥りやすいため、注意が必要です。

離床は健康への第一歩!

リハビリではその人の状態に合わせて少しずつ離床を目指していくことが大切だと考えております!

参考:葛川元 編著 「実践!早期離床完全マニュアル」 日本離床研究会 慧文社 2007/5/10

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